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|臨界点の中国

サイズ B6
販売価格 2,520円(税込)
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列強による植民地支配、抗日戦争、内戦、共和国建国、中ソ論争、文化大革命、改革・開放と、激動の二〇世紀を走り続けた中国の二十一世紀は?
中国の歴史は、専制権力の堕落・腐敗や戦乱、農民暴動などによって幾度となく「臨界点」を迎え、そのつど政治体制はもとより、文化や生活までもが大きな変革の荒波に洗われてきました。一党独裁と市場経済というアンバランスな車の両輪を激しくきしませている中国の次の「臨界点」は、否が応でも増している、その存在感を考え併せたとき、日本の問題、世界の問題に直結するのではないでしょうか。
322 の年表項目と176 のキーワードを付して、手垢のついた「日中友好論」にも、視野の狭い「中国脅威論」にも与しない視点から、〈現代中国――胡錦濤時代〉を問う書です。

本書の構成
「臨界点の中国」への視点−序にかえて
I 改革と軋轢−胡錦濤時代の政治潮流
II 苦悶と模索−胎動する過渡期社会
III 負債と暗闇−鈍色の現代史
IV 自尊と混沌−台湾・民族・宗教
V 不信と誤解−呻吟する日中関係
二十一世紀中国年表(2001〜2007年5月)/参考文献/キーワード索引
あとがき−中国特派員のモノローグ

著者紹介
1955年、東京都生。78年、早稲田大学政治経済学部卒業。同年、読売新聞社入社。86〜87年、中国政府奨学金留学生として山東大学に留学。上海、北京特派員、シンガポール支局長などを経て中国総局長を2度務める。2006年12月から東京本社編集委員。

書評・紹介
ようやく陽の目を見たバランスの良い「現代中国論」
評者 :中国情報局ニュース 2007年7月17日 
高井潔司北海道大学教授・サーチナ総合研究所客員研究員)
朝日新聞 (夕刊) 2,008年4月3日 ほん
友好への期待が高まるかと思えば、脅威論が叫ばれる。生活に直結したギョーザ問題をめぐり、日中で正反対の分析結果が出るのはなぜなのか。悠久の歴史がはぐくんだ文化、文革の傷跡、徹底した情報管理、ふくれあがる軍事費・・・・・・・。とにかく、この巨大な国は様々な顔を持っている。
中国を語るとき、なにか得たいの知れないもどかしさを感じる人は少なくあるまい。不安を抱いたまま、21世紀の日本は中国と共存せざるを得ない。それには「バランス感覚をもって直視する『知中』の精神」が欠かせない、と本書は説く。
筆者は読売新聞で中国報道に携わってきたジャーナリスト。現実の中国を、政治、社会、民族など様々な側面から解剖する。といっても、そこは新聞記者、難解な解説や評論ではなく、キーワードや豊富な資料、インタビュ−を挟んだコラムという形でまとめてあるから、実に読みやすい。
一党独裁の堅持と加速する市場経済のなかで、表面化する矛盾にあえぐ中国が「臨界点」を迎えるならば、その影響は地球規模となるに違いない。そのとき、日本はどう対応すべきなのか。本書を読むと、「知中」の必要性を痛感する一方で、一人一人が答えを探していくしかない道のりの遠さも実感する。
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